商品先物取引

10. 限月

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商品先物取引は「期限のある取引」です。新甫に建玉したら、最長1年先の納会日の前場までに決済しなければなりません。

限月(げんげつ)

商品先物取引は6限月制で、最も早く終わる月を「期近(きじか)」、最も長い限月を「期先(きさき)=先物」といいます。通常の取引は、最も取引期間の長い「先物」か、その前の限月に建玉(たてぎょく)をします。

最低単位の建玉枚数枚(たてぎょくまいすう)は1枚(いちまい)といい、「金」1枚を建玉をするのに必要な証拠金(保証金のようなもの)は、6万円(1,100円以上~1,600円未満の証拠金)ですが、証拠金は金の値段によって変わってきます。

1gあたり1円刻み価格は1gあたりいくらなのかで表示されます。東京金の値段が1,000円だとすれば、1gが1,000円だということです。

売買単位は1kg東京金の売買単位は1kgです。表示価格の1,000倍の取り引きをしていることになり、1枚の建玉で100万円の取引をしていることになります。これがレバレッジ(てこ)ということです。

制限値幅40円取引が売りと買いどちらか一方に片寄った場合でも、前日の終値より最大で40円までに値動きが制限されています。つまり、1日に最大で4万円の損益が発生することになります。 ◆「相場が上がると思ったら」とは...

儲け話を持ってきてくれた外務員(取引員の営業の人)に、「これだけ金が安くなったのですから絶対買いです」と耳元で囁かれたり、新聞紙上で「上場来最安値更新」などと載ったりするときです。これから高くなるのでは?と思う人と、もっと安くなるだろうと思う人の同数が市場で売り買いをすることになります。高くなるだろうと思った人は、1枚の証拠金6万円を担保にして、東京金の先限(先物)を1枚買い建玉します。逆に安くなるだろうと考えた人は、1枚の売り建玉になります。

建玉の注文東京金/○限月/○枚/買新規/寄付き(立会開始直後)/成行(最優先で成立)

◆値上(値下)がりしたらとは...

何日かして思惑通り価格が上がってきたら、建玉を決済(仕切り=手仕舞い)します。1グラムあたり1,300円だった金が、1,500円に値上がりすれば200円高くなったことになります。1,500円というのは1グラムあたりの価格ですので、取引単位の1キログラムにするためには、1グラムあたりの値幅200円を1,000倍します。つまり1グラムあたりは200円でも、1,000倍すれば20万円の利益になり、逆に200円幅の1,100円に下がってしまった場合は、20万円の損失になります。

ここが最も大切なところです。「~したら」は思惑であり「~したとき」が手仕舞いのときなのです。建玉が利益になったら、手仕舞いをしてはじめて利益になります。「上がるだろう」と思って建玉をするのですから「下がってしまう」と「そのうち上がるだろう」と思い続けたくなります。しかし「そのうち」はなくて、下げ続けてしまう確率が50%なのです。「相場が上がると思ったら」建玉をして、値上がりして利益になったら手仕舞い、逆に値下がりしてしまったら最小限の損失で手仕舞いをし、損益を確定しなければなりません。

仕切り(手仕舞い)の注文東京金/○限月/○枚/仕切り/寄付き(立会開始直後)/成行(最優先で成立)

  1. 最低限の準備をしてから売買をはじめる。
  2. 相場に必要な知識や技術があることを知る。
  3. 相場の連続性を重視して、継続して売買する。
  4. 損を限定した売買に徹する。

罫線を見て「ずいぶん安値にあるな!」と思った時には、高値を見て安いと感じたに違いありません。現在の値段で買って、安いと感じた高値になれば儲かるだろうと「値段にほれた」訳です。そして、買ってしまったら、見るもの聞くものすべて強材料に思えてしまいます。弱材料があっても目に入らないばかりか、その時点では信念とさえ思い込んでしまいます。惚れこんだのですから、恋をした自分を思い起こしてみれば想像ができます。ところが相場に限らず恋の行方も、自分の思い込みや神頼みでは、望みを達成することはできないのです。そもそも恋したことが間違いだったとは言えませんが、相場はその始まりが間違いだったのです。

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