相場の心得

あきらめた者は勝てない

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薪の上に寝て、苦い肝をなめて敗者が復活する。中国は春秋戦国時代、呉と越は絶えず戦争をしていた。越王に敗れた呉王の子である夫差は父の恨みを思い固い薪の上で寝て三年後に会稽山の戦いで越を破った。破れた越王の勾践は降伏の無念やるかたなく、この恨みはらさんと、苦い獣胆をなめて遺恨十年剣を磨き、ついに呉の国を制覇した。

シカゴの相場格言に「井戸を掘るなら水が出るまで掘れ」-「勝者は決してあきらめず、あきらめた者は決して勝者にならない」-というのがある。温泉を掘るのでも出るまで掘るのが原則だというが、温泉にしても出るまで掘るだけの資力があるかが問題である。何事も継続することが成功の条件とはいうが、曲がり続けると気が萎えてしまう。

「相場と病気と貧乏は気がなえたらしまいである」という。気の萎えとは、落ちこみをいい、現状は八方ふさがりで、窮地に陥ると誰しも絶望の淵に沈むが、そこのところが勝負の岐路であるという。

「臥薪嘗胆」は楽なほうに流される人間の性に歯止めをかける手段である。相場をする人は、たえず逆境におかれやすいともいう。

相場は何のためにするのかといえば、お金を稼ぐためにするのである。だからといって、相場には逆境がつきものとあきらめてはいけない。世の中には年中曲がっても、毎日のように売買しないと落ち付かない病気持ちがいる。

逆境に苦しむ自分を楽しむ人がいてもいいが、生活をかけてやっている者はそうはいかない。電話一本かパソコンで、売った買ったをやっているから見た目では楽な商売のように見えるが、これを戒めたものだと解釈したい。

 

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