テクニカル相場分析

移動平均線

移動平均線は誰でも知っている最もメジャー指標です。トレンドラインはかなり主観的な部分が多いので、時系列の変動を見やすくするため、トレンドの変化に対応したのが移動平均線です。

ローソク足だけでは大きな流れがつかみにくいので、10日間なら10日の価格の平均値を結んで、線として方向性を見ようとするのが移動平均線です。

左の図は、最下部のローソク足から上に10日間遡った平均値を線にしたものが右上にあり、これが下落している時の相場です。赤の移動平均線は10日ですが、5日移動平均線ならローソク足に近づき、10日以上ならさらに離れて描かれます。

右の図は、最上部のローソク足から下に10日間遡った平均値を線にしたものが右下にあり、これが上昇している時の相場です。

このことから解ることは、価格が下落していれば移動平均線はローソク足の上にあり、価格が上昇していると移動平均線はローソク足の下にあることがわかります。

また、緑の長期線(100日)と赤の短期線(10日)を併記しても以下のように短期的な上昇も長期線の下にあっては、長期の下落傾向と言うのもわかります。

移動平均線を売買のシグナルとして利用するには、ローソク足に張り付いた短期線だけでなくグリーンのような長期線を併記させる方法が用いられます。特に決まった日数の組合せがあるわけではありませんが、図では赤を10日、緑を100日にして表示すると、大きなトレンドが発生した時にクッキリとシグナルが出るのがわかります。

移動平均線の長期線と短期線を組み合わせて売買サインを見つけようとするのが「ゴールデン・クロス」と「デッド・クロス」です。上図のうち1と3は、赤線(10日移動平均線)が緑線(100日移動平均線)を下に抜いて「売り(デッド・クロス)」、2は赤線が緑線を上に抜いて「買い(ゴールデン・クロス)」となります。

このようにきれいな流れになると取りやすい相場となりますが、必ずしもこのようなきれいな線が出るときばかりとは限りません。図で言う3以降のジグザグが「保ち合い」であり、1、3の前後にある赤線が出たり入ったりするのが「ダマシ」です。

この「保ち合い」を数回の損切りでしのげば、このチャートの範囲では何とか大幅に取れそうですが、問題なのは右端の位置では、「保ち合い」なのかトレンドなのか解らないところにあります。上げてきた相場が3でトレンドが売り転換したような思いますが、この後長期間の保ち合い相場で、売買に疲れてしまうこともあるのです。

[最終更新日]2017/03/31

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