オプションの「買い手」は、取引の最初に購入代金(プレミアム)を支払い、その後に損失が発生しても権利を放棄すればおしまいですが、「売り手」は将来「買い手」の権利行使に応じなければなりません。

買い手の場合

買い手はオプション買った時にプレミアムを支払います。ので、後から追加の損失が発生することはありせん。将来約束を果たさなければならないこともないので、担保や保証金などの資金を事前に差し入れる必要はありません。この点で「信用取引」や「日経先物」とは違います。

買い手 100円のプレミアムを1枚買って、120円に値上がりしたので転売した。
(120円-100円)×1000倍×1枚=20,000円

権利放棄 (損失のまま満期日を迎えた場合)

オプションが満期日を迎えると、アウトオブザマネーであったばあいは、自動的に買い手は権利の放棄となり、オプションの購入代金が損失となり、売り手は最初に受け取ったプレミアム分が利益になります。

コール・プットオプション
(SQ値-権利行使価格)×1000倍×1枚=損失がいくら大きくても、
当初に支払ったプレミアム代(プレミアム×1000倍×枚数)分の損失だけに限定される。

権利行使 (利益のまま満期日を迎えた場合)

満期日まで建玉を維持し、インザマネーであった場合には、自動的に買い手が権利行使したもの(自動権利行使)とみなされます。

コール・プットオプション
(SQ値-権利行使価格)×1000倍×1枚-(支払い済みプレミアム)=利益

売り手の場合

オプションの買い手の損失が限定されているのに対して、売り手は相場が大きく動いた場合に、買い手の権利行使に応じなければなりません。その約束としてオプションを売った時にプレミアムを先にもらえます

買い手と違って、売り手は証拠金が必要になります。その上損失は上限なく受けなければなりません。こんな怖い売り手になる人はいないのじゃないかと思えますが、資金量が大きけく大量の株を保有していればメリットは十分にあります。

日経平均が1万円の時に、2週間後の期日に1万5千円で日経平均を買うというコールオプションがあるとします。この権利を買ったとしても権利を行使する可能性である1万5千円以上になる可能性はかなり低いと言えます。これを売ることによってオプション料を手にする可能性はかなり高くなります。

しかもこのようなオプション価格は、日経平均が動かなくても期日が近づいただけで確実に安くなります。株価指数が上昇しても行使価格より外れているオプション価格は、期日が近づくと安くなる可能性が濃厚となります。株価が動かなければ期日が近づくにしたがって確実にオプションの価格は下がりますから、売り手は利益を上げることができます。

また売り手が大手なら「実現しそうもない安いオプションを買っておく」という手法も考えられます。このような権利行使価格からかなり外れたプットオプションを買っておけば、万一の暴落が起きた時の保険(ヘッジ)にもなるというわけです。