商品先物取引の魅力

ガソリン、大豆、金などの身近な生活に欠かせない商品は、新興国の旺盛な消費意欲に支えられて、過去最高値を更新する商品も出てきました。商品の価格に一番影響するのは需給のバランスです。この需給のバランスが崩れ出すと、大きな価格変動が起こり、投資家にとって絶好のチャンスとなります。

超ハイリスクも魅力のひとつ

商品先物取引は先物取引の魅力である、差金決済、資金のレバレッジ効果のほか、株式との関連性が低いので、リスク分散にも適しています。

一般に商品の売買(取引)をする場合には、100万円の商品を買って、それが120万円になった時に売れば、20万円の利益が生じます。ところが証拠金取引は、商品代金の100万円を支払うかわりに、代金の5〜10%程度の証拠金を担保として預け入れることで、100万円の取引ができます。

この資金効果は、小さな元手で、大きな取引を行うことができるので、レバレッジ(テコ)効果と言われますが、投下資金に対する資金効率に優れている反面、相場が予測に反した場合は、相対的にリスクも大きくなります。

狭い市場の商品先物取引も取引は対等

相場は、値段が毎日動いているのですから、値動きを予測することは到底不可能です。だから「相場はバクチだ」という人もいるのですが、世間で言うように本当に相場はバクチなのでしょうか。相場と賭博は程度の差はあっても本質は同じもので、賭博の中でも複雑で規摸の大きいものだと思っている人も多いようです。誤解の原因はいろいろあるでしょうが、なんとなく投資と投機にも区別があり、投資は良いことで、投機=賭け事は悪いことだと思われがちです。

相場は客観的な資料をもとにして、売か買かを判断していたとしても、利益を得るのだから競馬と同じと言えなくはありません。相場と賭けごとでは、金銭の増減ということだけを見ると同じ条件であるように思えるのです。しかし、一般に商人が商品を仕入れて売っても、たとえそれが儲けを予測して仕入れたとしても投機とはいいません。その行為は在庫を抱える目的で仕入れるのではなく、売れると予測して仕入れるはずです。商人が商品を安く仕入れて儲けようとするのも、相場で高くなるのを見越して買うのも、同じ利益を得ようと投機することであり、その目的は利益を追求することにあるはずです。

投機にはもっと根本的な保険という目的があり、それは市場の存在する意味で最も大切なことです。たとえば、物価が上ってインフレになるかもしれないなら、お金のまま持っていても財産は目減りします。インフレでお金の値打ちが下ってしまうので、物に変えて持つことにします。これは、お金の値打ちが下がるのを、物の値上りで保険を掛けたことになります。それは、土地などの不動産であったり、株式や公社債などの有価証券、商品の「買建」や倉荷証券を持つということになります。この意味で土地や建物を買ったり、株式を買うのは投資であり、商品は投機というように、物があるかないかで分けることはできないのです。

投機というと、世間からは一攫千金の派手な勝負のように思われますが、インフレをヘッジ(保険つなぎ)する目的で物を買うことは、避けることのできない景気の変動から財産を守る当然の行為です。家庭や会社を経済の破たんから守ろうとするのは、きわめて地味で消極的な考え方といえます。ただ、景気の波を利用して、株式や商品の市場で儲けしようとすれば、消極的な財産の維持から一歩前進して、積極的に財産をふやそうと努力していることになります。

このように投機というものは、将来の経済環境に従っていこうとすることなのです。これに対して賭け事は、われわれの生活とは関係のない対象物で、人為的に作り上げた機構によって利益を得ようとする行為といえます。このように投機と賭け事とは、根本的に違っているのですが、両方とも将来を予想して金を賭けるという、似たところがあるのも事実です。

バクチ打ちと呼ばれるバクチの胴元や相場師とか投機業者(株式運用会社や投資信託会社)といわれている投機のプロは、相場を張って生活をしています。バクチは偶然性が高く、当たる確率は二分の一以下で、儲けと損は運次第と言われていますが、相場は研究次第では当たる確率を高くすることも不可能ではありません。だから、相場で生活できるということになるのです。相場も事業でも同じことで、研究すれば成果は必ず上がります。

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