相場の心得

先物相場の心構え

相場をバクチと同じと考えるなら、勝ち負けは「時の運」ということになります。勝ちか負けしかないところだけを見ると、相場も運に左右されると言えるかもしれません。相場に限らず「勝負ごと」は、理屈抜きに利益になればいいのです。相場をはじめようとして、経済学の達人が、先行きの景気や需要供給を線密に調査して売買しても損をする場合もあれば、サイコロで売り買いを決めて売買して儲かることもあります。

「買えば下がり、売れば上がる」ことを何度の繰り返して、すっかり疲れ切って休んだときに大きく動いたりします。実に相場の動きというものは分かりにくく、儲かったのはたまたまで、運としか言いようがないとあきらめてしまうのも道理です。

しかし、取引所の値段というのが、何によって決まるのかを考えてみなければなりません。東京小豆を例に取れば、取引所の相場は北海道小豆のみがき2等合格品が標準品とされ、北海道の豊作や凶作が相場に影響します。それより影響があるのは、日本にある小豆の在庫によって、逆に北海道産の小豆の値段が決まってしまいます。

株式相場は経済情勢と会社の業績や将来性によって動くのが原則ですが、経済情勢だけを見ても、非常に多くの面からの影響を受けます。株式そのものは、採算と投機性を持っていますし、変動の原因はあまりに複雑でわかりにくいのですが、その点小豆相場は、需要と供給だけが変動の原因であるという点で、株にくらべて非常に簡単なものです。材料や情報は価格変動の要因ではありますが、最優先しなければいけないことではないのです。

情報に踊らされて、売買するのが癖になっている人は、どこかで一発狙いをしています。売り買いのどちらかを無意識に決めていて、自分に都合の良い情報を探してしまいます。当然目につくのは、都合の良いニュースしかありません。「この相場は上に行くんだ」と決め込むから、恵の雨も集中豪雨に代ってしまうのです。たとえ「上か下か」を考えても、当たりはずれを論じてはいけないのです。

もちろん本人は真剣に儲けることを考えているからこそ「当たる」ことを考えるのだというのかも知れません。相場には不思議な魅力があるので、スリルを楽しむかのように、年中売買していないと落ち付かない人がいます。しかし、こうなると、人の言うことなどに耳を貸そうともしなくなるから負けるのだともいえます。

儲けることに血眼になった後は、大損をするのを待つしかないのかもしれません。そして負けたあとに立ち直るのには、数十倍の努力が必要となります。なぜなら、資金が底をついてからの出直しですから、負ける前に比べて余裕がないので心理的に落ちつかないからです。だから「多少儲かったからと言って、一人前の相場師気取りになってしまってはいけない」といいたいのです。何百冊の本を読んで知識を得たところで、相場に勝つこととは別問題です。そうならないために、以下の4点が考えなければなりません。

 

[最終更新日] 2016/03/18







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