先物取引の特徴のひとつに、レバレッジ(てこ)があります。てこを使えば小さな力で大きなものを持ち上げることができるように、金利やオプション料(プレミアム)のみで大きな取引ができ、このレバレッジの原理を用いれば、少ない元手で大な取引ができます。

レバレッジで大きな取引が可能

オプションというのは、売ったり買ったりする権利のことで、商品そのものの売買ではありませんから、小額の資金で取引ができます。しかし、決済をする際には、その金額が大きくふくらんできます。レバレッジがきくといわれるゆえんですが、同時に先物取引は危ないというイメージにつながっているようです。

たとえば、コールオプションの買い手が、最初に支払うのはオプション料だけです。市場のバランスで決まるので一概にはいえませんが、取引額(想定元本)の数パーセントくらいです。

つまり、数百万円あれば、1億円の商品を売ったり買ったりする権利が手に入ります。その権利を使うかどうかは、買い手次第です。1億円の商品の取引をして損をするなら、その取引の権利を放棄してしまえばいいのです。この場合の損失は、オプション料として支払った金額が限度です。

つまり、株式投資などの場合は1,000万円の株を売買する際、その株に匹敵する1,000万円を用意する必要がありますが、先物取引には少ない元手で大きく張れるレバレッジがあって、少しの投資額で大きく儲けることができます。数百万の元手があれば、数億円の取引ができるわけです。

この1億円のことを「想定元本」とか「名目元本」と呼んでいます。このような仕組みを持つオプションの場合、想定元本は非常に大きくなります。ところが、儲からない場合には、買い手はその想定元本を払う必要はなくて、オプション料を損したということですむわけです。それがレバレッジです。

ところが、オプションの売り手は思惑が外れると、理論上は無限大の損失をもたらします。というのは、権利の行使に応じる義務があり、損失は限定されないのです。もちろん反対に大成功の例も多くあるのが普通です。レバレッジの原理は、すべての先物取引に共通するといって間違いありません。

レバレッジをきかせることによって投入資金の5倍、10倍、どころか理論上なんと100倍の取引を行なうことができます。これを、思うがままに操って、大儲けをしている人々が世界にはたくさんいます。このように、「少しの証拠金で大きく儲ける可能性のあるもの」というのが、先物取引を理解していく上で、第一に押さえておきたい特徴のひとつです。