先物取引の基礎知識

先物取引を考える

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古くから自然発生的に行われていた商品の先物取引は、金利や為替といった「お金」が商品になると、実体経済を大きく上回リ、近年になって急速に拡大しました。お金の取引を商売としている金融機関はもちろん、政府系機関も、利益の追求と自己防衛に積極的に活用するようになったからです。

これをマネー・ゲームと批判されたりもしますが、取引高が急激に伸び理由を無視することはできません。リスクの回避と、利益の追求は誰もが望むことであり、先物取引を上手に活用できるかどうかが、国の経済や個人にとっても、それだけ重要な時代になったのです。

先物取引市場では、資金の多少にかかわらず対等であり、あなたが「お持ち」になるのを妨げたりはしません。先物取引を人々から、恐れ、怖がり、理解できないと警戒されたとしても、成功者は思いきって取り組んだ人の中からしか生まれないのです。

日本の先物取引

先物取引の歴史は、1531年にベルギーのアントワープに、世界初の商品取引が開設されたのに続き、1568年にはロンドンのグレシャムにも商品取引が開設されています。

日本の歴史も意外に早く、1620年には堂島(大坂)の豪商淀屋が米市場を開設しています。その110年後の8代将軍吉宗の時代には、米の先物市場としての大坂「堂島米会所」が、幕府公認のもとに開設しています。テレビでもおなじみの名奉行、大岡越前守が作ったこの制度は、1848年アメリカはシカゴ商品取引所のモデルとされたことでも有名です。

この時代、知行地を持つ武士より、米価建の給料だった武士が多く、豊作や凶作に係わらず、安定した収入が必要でした。年貢は米で納めていたわけですから、米が日本経済そのもので、米価を安定させるためには、先物取引が必要だったのです。

この例からも解るように、先物取引は物価を安定させる機能をもっているため、その後世界中で取引所が設立され、経済発展の大きな柱となって行きます。

先物取引は、売り手と買い手が決められた期日に、ある商品を今の時点で成立した価格で、受け渡すことを約束する取引です。たとえば、穀物の生産者である農家が、豊作による価格の下落を恐れたとき、利益を確保したいと考えて先物を売ります。

穀物の受け渡し時期に、予想通り豊作で価格が下落していた場合、商品からの利益が減った分を、売っていた先物で補うことができるというものです。

このように、経済活動になくてはならないのが先物取引ですが、一般に「先物取引は怖い」というイメージだったり、先物取引をすることが、まるで悪であるかのような言われ方をしています。

しかし、金融のグローバル化が進み、ありとあらゆる商品が上場しています。これをただ、政治の力だけで解決しようとしても、世界の金融業界から取り残されていくだけです。関わり合いたくなくても、我が国の資産は金融商品で運用されています。自らの生活を防衛するためにも、学ぶ姿勢を忘れないようにしたいものです。

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